harvest(仮説)

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NHKで放送された「シェイクスピア・ゲーム」が面白すぎた

17日(水)の21時~22時にNHK BSプレミアムで放送された「机上の空想 シェイクスピア・ゲーム」。
何気なくテレビをつけていてたまたま見た番組なんだけど、この番組が非常に面白かった。

 

内容は以下の通り。

かの偉大な劇作家、シェイクスピアにあやかって、後の世にも語り継がれるほどの物語を創作しようという、シェイクスピア・ゲーム。
ひとりのゲームマスターと4人のプレイヤーがテーブルを囲む。
ゲームマスターはこれから始まる物語の舞台をプレイヤーに告げる。
プレイヤーはその世界の住人になりきり、即興で物語のつづきをつむいでゆく。
互いの駆け引き。妄想と空想のバトル。
頭の中をかけめぐる言葉たちが化学反応を起こし、物語は奇想天外な結末へ…!
有名人の“クリエイティブ力”と“意外な素”を引きずり出す、まったく新しい知的エンタメが誕生します。
― 机上の空想 シェイクスピア・ゲーム

 

ムロツヨシゲームマスターの元、サルカニ合戦2から始まる。
この話は、サルへの復讐のため、親カニを殺された子カニに、サル宅の前に17時30分にフン(佐藤隆太)、蜂(ピースの又吉直樹)、栗(肘井美佳)、臼(長谷川忍(芸人))が集められる。
集められた4人は、サル(ムロツヨシ)の家に忍び込むが・・・  という設定。

全員その場で役を決め、その場でアドリブで作っていく緊張感とぎこちなさが凄まじい
佐藤隆太が「役者をやっているフン」というキャラ設定をし、Back to the Futureでドクが突っ込む「肥溜め」役に扮しているフンの息子というマニアックな設定をその場で考案するファインプレーを見せるも、全員が初めてゆえの緊張感とぎこちなさがほとばしる1つ目だった。

 

そして2つ目、虫面接。
死後の世界、次に生まれ変わる生物を決めるべく、ムロツヨシ除く4人は面接を受けている。
人間になりたいと思い面接を受けたが落ち、ほ乳類の面接にも落ち、爬虫類の面接にも落ちた。
次に迎えるは、虫の面接。
虫になれない場合は、細菌の面接を受けることになってしまう。
そんな後がない状況で、虫になれるのはあと1人だけ
4人は、面接官ムロツヨシと面接をするべく、控え室に集まっていた。  という設定。


各自は、自分がなりたい虫を決め、面接に望む。
1つ目のサルカニ合戦2で要領をつかんだのか、全員がこなれてきて、設定に合わせて各自が独自にキャラを設定していた。
アドリブとは思えない出来の良さ、それぞれが自分の個性を活かしたキャラ付けをしており、非常に面白い
中でも肘井美佳が傑作で、サルカニ合戦2では思いもよらなかったキャラを発揮していく。
肘井美佳という女優をこれまであまり知らなかったんだけど、この番組を見て、この人の面白さ、幅の広さを知った。
凄い。笑う。
意外なキャラ設定が面白い。
全員エンジンがかかり出すのがこの2つ目の「虫面接」から。 最初の設定にもうまく乗り、全員が上手くハマりだす。

 

最後は娘が彼氏を連れてきて、家族に紹介をする話(タイトルは失念しました)。
ムロツヨシ演じる娘が、ムロツヨシ演じる彼氏(1人2役)を家族に紹介する、というもの。
父親が佐藤隆太、母親が肘井美佳、弟が長谷川忍、又吉はある役を演じる
又吉が自分が演じる役を提案して演じているんだけど、その立ち位置、不思議さが又吉の個性を絶妙に反映している。
その役を思い浮かぶ又吉が凄い。

この話では、ムロツヨシ演じる彼氏の役柄の不思議さ、又吉が演じるある役の一言が軸となって展開されていくんだけど、アドリブ劇らしく、その場の雰囲気、ノリ、勢いがないまぜになってストーリーが展開されていく。
そこで出た偶然の一言を誰かが拾って話が進む。 そのさまが、その意外性が面白い
また、ここでも肘井美佳の独特な個性が発揮され、思わず笑った。 

 

ぎこちない1つ目「サルカニ合戦2」があるものの、
それを踏み台としてそれぞれの個性がうまく発揮されていく2つ目「虫面接」、
そしてアドリブ劇らしさを垣間見る「彼氏の紹介」。

1つ目があるからこそ2つ目があり、3つ目の話がある。
順を追っていくからこその面白さがある。


そんな素敵な、面白い番組でした。 いやー、良かった。
再放送やらないかな。または、新しい話、放送しないだろうか。

 

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曲を作っています。

http://hellomrautumn.bandcamp.com
when you wish upon a star EP
帰っておいでよ

 

個人的に作りました。
Yamagata